長崎県立大学 シーボルト校様 導入事例

長崎県立大学 シーボルト校様 導入事例

サイバーセキュリティを「視覚」から伝える
長崎県立大学シーボルト校におけるWADJETを活用した地域連携とセキュリティ人材育成

長崎県立大学シーボルト校 ― 実践的な人材育成、企業との共同研究、地域連携を目的として設立された情報セキュリティ教育の拠点

導入事例サマリー

地域連携と情報セキュリティ人材の地元定着も使命とする長崎県立大学シーボルト校では、来校者や学生にセキュリティの重要性を「直感的に」伝える手段を模索していました。フューチャーセキュアウェイブの統合分析プラットフォーム「WADJET」を導入したことで、3D空間でリアルタイムに描画される通信・攻撃の可視化を通じ、年間約180名の来校者への啓発と、実践的なセキュリティ演習の質的向上を実現しています。
 

導入主体

長崎県立大学 シーボルト校様

業種

教育機関(公立大学)

導入製品

統合分析プラットフォーム「WADJET」

活用シーン

来校者向け啓発/地域連携/情報セキュリティ学科の授業

導入効果

セキュリティ啓発の見える化、実践演習の質向上、地域企業と学生の接点創出

導入背景 長崎発のセキュリティ人材を地域に根づかせるために

長崎県立大学シーボルト校は、地域連携も目的の1つとして設立されました。しかし、長崎県内には自社でセキュリティ対策を行っている企業がまだ少なく、セキュリティを学んだ学生の多くが県外へ就職してしまうという構造的な課題を抱えていました。

こうした背景から、大学は来校者や学生に対し、サイバーセキュリティの重要性を「視覚」から効果的に伝え、興味・関心を高める手段を必要としていました。特に、普段は意識しにくい「ネットワーク上では常に多くの通信や攻撃が行き交っている」という実態を、直感的に理解させる "掴み" となるツールが求められていました。

あわせて、セキュリティ演習においても、不正アクセスや異常通信を分かりやすく可視化することで、より実践的な教育を実現できるシステムが必要とされていたのです。

担当教員より

「情報セキュリティは目に見えないからこそ、伝わりにくい分野です。WADJETを使うと、ネットワーク上で何が起きているかを誰でも一目で感じ取れる。学生はもちろん、中学生やそのご家族、議員の方々まで、来校されたすべての方にセキュリティを身近に感じていただけるようになりました。」

導入製品 NICT「NIRVANA改」をベースにした統合分析プラットフォーム「WADJET」

導入された WADJET は、国立研究開発法人 情報通信研究機構(NICT)が開発したリアルタイムネットワーク可視化システム「NIRVANA改」に、フューチャーセキュアウェイブが独自に開発した分析機能を搭載した統合分析プラットフォームです。

最大の特長は、3D空間内でのパケット情報のリアルタイムアニメーション描画による可視化能力にあります。ネットワーク上の通信状況やサイバー攻撃の発生を、研究者・技術者でなくとも直感的に把握できる点が高く評価されています。

WADJETの主な機能

リアルタイム3D可視化
パケット情報を3D空間にアニメーションで描画し、通信・攻撃の状況を直感的に把握

IPアドレスブロックビュー/世界地図ビュー
送信元・宛先を地理的に俯瞰し、攻撃の全体像を可視化

xFlowゲートウェイによるフローデータ可視化
大規模ネットワークでも軽量にトラフィックを観測

マルチプラットフォーム対応/アラートの具現化
多様な環境への導入と、アラートを"見える形"で提示する設計

導入内容 3つの活用シーン

長崎県立大学シーボルト校では、WADJETを次の3つの目的で活用しています。

① 来校者へのアピール ― 見えないものを「体験」に変える

企業関係者、高校生、中学生やその保護者、議員、行政関係者といった多様な来校者に対し、セキュリティの重要性を「視覚」から伝える導入ツールとして利用されています。来校者は、普段は気づかない「多くの通信や攻撃を受けている」現実をWADJETの可視化機能を通じて体験し、セキュリティへの意識を一気に引き上げます。

約180名

年間来校体験者数

3D

リアルタイム可視化

多世代

中学生から議員まで対応

② 地域連携の促進 ― 企業ラボと学生を結ぶプラットフォームへ

地域連携を目的として設立された大学の使命を受け、WADJETは企業ラボなどで地域の方々と連携しながら、セキュリティの重要性を啓発するツールとして活用されています。地元企業と学生を結びつける接点となり、学生の地域内での就職率向上を目指した取り組みの中核を担っています。

③ 授業での利用 ― 情報セキュリティ学科の実践教育を支える

WADJETは「情報システム学部 情報セキュリティ学科」の授業で活用されています。

  • 通信先の確認
    サイバー攻撃演習において、意図した対象に攻撃が正しく届いているか、誤った箇所に通信が飛んでいないかを視覚的に確認
     
  • 視覚的な興味・関心の向上
    複雑なネットワークの動きや攻撃の状況を分かりやすく、面白く提示することで学生のセキュリティ分野への興味を喚起

導入効果 「見える化」が生んだ4つの変化

WADJETの導入により、サイバーセキュリティの重要性を「見える化」を通じて来校者や学生に効果的に伝えられるようになりました。抽象的で理解しにくいネットワーク通信や攻撃の状況を3D空間でリアルタイムに可視化することで、直感的な理解を促進し、セキュリティへの関心を高めることに成功しています。

  • 啓発活動の牽引役に
    年間約180名の多岐にわたる来校者がWADJETを体験し、セキュリティ啓発の中心的役割を果たしている
     
  • 地域連携の加速
    企業ラボとの連携の中で、地元企業と学生をつなぐプラットフォームとしての役割を発揮
     
  • 実践演習の質的向上
    授業で攻撃通信を可視化することで、演習の精度と学生の理解度が大きく向上
     
  • 多世代への波及効果
    中学生から議員まで、専門外の人々にもセキュリティの実態を伝えられるようになった

今後の展望 長崎発のセキュリティ人材を地域へ

長崎県立大学シーボルト校では、WADJETを活用し、地域社会全体のセキュリティ意識を継続的に高めていく計画です。また、企業ラボとの連携を一層強化することで、長崎県内でセキュリティ分野を担う人材を育成し、地域企業への就職を促進していくことを目指しています。

フューチャーセキュアウェイブは、こうした教育機関・地域社会の取り組みを技術と運用の両面から支え、可視化を起点とした新しいセキュリティのあり方を共に創ってまいります。

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本事例は長崎県立大学シーボルト校 様のご協力のもと作成しました。

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