調査の妥当性を客観評価、次の一手へ導いた
セカンドオピニオン支援事例

クライアントの課題・背景

F様では、大手コンサルティング会社によるグループ全体の情報セキュリティ対策評価を受けたものの、調査内容と調査方法の妥当性、調査結果から導き題した改善案とロードマップの妥当性や十分性活用方法に対して、改めての検証と専門的視点による再評価(セカンドオピニオン)が求められていました。

情報セキュリティの高度化に対応するうえで、既存調査結果に基づく具体的な改善アクションや、社内外への説明力の強化が課題となっていました。

当社の関わり方・提供したサービス

当社はセカンドオピニオンの立場として、大手コンサルティング会社による評価の方法論・結果・活用案の妥当性を多角的に検証し、以下の支援を実施しました。

  1. 評価プロセス・評価項目の妥当性検証
    ○大手コンサルティング会社が使用した独自フレームワークがISO/IEC 27001などの国際基準やガイドラインと整合しているかを評価。
     
  2. 評価結果の揺らぎ・判定精度の検証と再評価
     ○定量評価・定性評価の分析から、項目ごとの評価結果のばらつきを洗い出し、補正案を提示。
     ○大手コンサルティング会社の調査結果を用いて、当社独自の方法で再評価して改善案を提示。
     
  3. 評価対象ロードマップの妥当性確認
     ○提示された対策ロードマップについて、実施可能性や負荷分散、優先順位を評価して、ロードマップの補正案を提示。
     
  4. 改善助言の提示
     ○評価結果から抽出された課題に対して、技術・組織両面から実行可能な対策案を複数提示。
     
  5. 共通方針の策定支援
     ○グループ全体での情報セキュリティ統制強化に向け、CISOの設置、連絡体制、共通方針の構築支援を実施。

     
     
     

 

 

 

成果・導入効果

  • 調査結果への信頼性と納得感の向上:既存評価に対しての裏付けや改善点が明確になり、関係者間での理解と共通認識が深まりました。
  • 改善アクションの実行性向上:対策の優先順位や費用対効果が見える化され、施策の着実な実行が可能に。
  • 情報セキュリティ統制の強化:グループ横断的な共通目的と統制体制の構築により、統一的で実効性のある運用へと進化。


クライアントのコメント

「一度受けた調査を鵜呑みにせず、妥当性を確認できたことで、改善に向けた意思決定がしやすくなりました。セカンドオピニオンの重要性を実感しました。」


担当者視点のこだわり・工夫

本支援の要は、“他社が実施した調査を評価する”という第三者視点の導入です。評価プロセスやロードマップに対する実行性の観点からのレビュー、そして国際規格との対応性評価により、戦略的な改善方針の形成を支援しました。

他社の調査方法や調査結果を否定することが目的ではなく、その妥当性を裏付け、さらに当社が異なった観点で再評価することにより、課題の見落としを防ぎ、改善策の選択肢を増やすことに注力しました。

業界や企業規模の特徴への適応

複数法人から成るグループ体制において、個社ごとの特性とグループ全体としての整合性の両立が必要でした。そのため、個別最適と全体最適のバランスをとる改善支援を意識しました。


未来視点・読者へのメッセージ

第三者の視点で“評価を再評価する”ことで、盲点や過信に気づくことができます。特にセキュリティのような専門性の高い分野では、外部の知見を取り入れることが、内部の理解促進と説得力ある説明の礎になります。


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